これは数々の格闘技興行にて激闘(?)を展開してきた猫じのわがままリングアナ奮闘記 舞台裏実況中継である。
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■■■DEEP28 IMPACT
2007/02/20 Tueダイブトゥーインパクト
遅くなってしまったが、東京でのひとまずの仕事納めになるであろう
「DEEP28 IMPACT」が終了した。
感慨深いものは、
特にない。
今まで育ててもらったこの団体の、しかも東京大会に参加出来なくなるのは少々残念に思う。
筆者が大阪在住である為、様々な事情がこれを許さない所に来てしまった。
誤解なきよう付け加えると、自ら今年4月以降のスケジュール辞退を希望して、昨年暮れには団体の承諾を得ていた。
自身の続けて行きたい心境は当然ながら、団体側も「もう少し考えてみてくれないか」と、最後まで継続を希望してくれた。
その意向だけで、この持ち場冥利に尽きる想いだった。
考えれば、東京や地方等でも、他に司会者なんていくらでも腐るほどいる。
わざわざどこで興行を打つにしても、自分の事を高く買ってくれては、永い間起用してもらったこの団体に感謝したい。

だからと、今回はそんなシミったれた文を書く為にここで最後の手記を書くのではない。
たまたまと言うべきか、今回の興行での異様な熱気を「どうしたら読者に伝えられるのか?」
何となくそんな事に挑戦してみたい。

今回組まれたトリプルメインイベント。
DEEP3大タイトルマッチ。
一発目のウエルター級に続いて、ライト級でも新チャンピオンが誕生した。
最後にミドル級では、昨年から因縁を引きずった決着戦だった。
いつもながら、細かな攻防をここで書く気はない。
これだけの料理を揃えた団体も凄い。
箱内の売上だけでは、選手ギャラや経費を差し引いて帳尻が合うのだろうか?と、いらぬ心配をしてしまう。
観客が一体、どの様な興奮状態でこのメニューを食い尽くしていくのか?
早々とソールドアウトしたチケットの売れ行きからして、湧き上がる喚声で異常事態になるのは火を見るより明らかだ。
これを想定して意外と冷静に観察し、表面上では興奮の坩堝と化したコールでナビゲートしていった。

予断だが、自分で自分の事を二重人格だと思う。
それを機能的に使いこなせているかは知らない。
何かの拍子に違う自分が顔を出す。
それもまた自分だ。
誰でも女の子にはいいカッコをしたい。
時折りそうさせるのは、世の中の人々の大半は二重人格であるとも言える。

普段でも気合いを入れながらやらせて頂いているが、この日はそれどころではない何かを注入する必要があった。
そうでもしない限り、観客の声にアナウンスが掻き消されてしまう恐れがあったからだ。
第1試合から配分を考えずに飛ばした。
もう状況も状況だし、特に興奮状態をもっとこちらから煽り立てても「誰も文句はないだろう」と、半ば開き直った。
あまりこんな事を考えて、また人から「目立ちたいんじゃないのか…」と。

「そんな事を言いたい奴はもう何とでも言ってくれ。」
もう「何を言われようが関係ない」とばかりに、最大級の渾身の力を振りしきったと言って過言でないかもしれない。
凄まじいばかりの観客のパワーが充満し、昭和20年代にバラックからなる線路下のドヤ街に木魂する列車音を遥かに越えた。
ホール観測史上初のマグニチュードを記録した。
これをエネルギー資源に換算したとして、例えば声で作動するトラクターがあったら、それこそブレーキの壊れた何とかだ。
そもそも観客の理性というブレーキはこの日は存在しなかった。
怒号や悲鳴にも似た声援が飛び交う中、普段どおりのアナウンスをしていて一体何の芸があるというんだ。
自分に言い聞かせながら冷静に、でもより緊張を煽るべく「これでもか」と、ガナリたてる様に試合中も奮起させた。

完全に等身大の自分を超えてしまっていた。
近しい人間から「いつも以上の気合い」と、褒めているのか「いつもはダメだ」と言っているのかよく分からない感想を頂いた。
しかし、以前に書いたランナーズハイならぬ「リングアナハイ」ではなかった。
意識は冷静に、向こう側から見える自分も確認し(そんなもの見えないが)、どう対処すべきかは向こう側にいる自分が全部指令を送っていた。

いつも言うが観客の高揚を煽る時、煽る側が雰囲気に飲まれて緊張していては、絶対に「自分内の緊張」に敗れてしまう。
それは観客にも確実にバレる。
ワザと大袈裟に自分を興奮状態に持っていき、そのスパイスを感じてもらいながら、観客もそれ以上に乗ってもらう様に努力する。
「大袈裟スパイス論」・「相乗高揚効果の法則」だ。
そんな法則などない。
いや、今考えたからある。
もしも「あの人、やりながら自分で興奮してる」と言われようが、そんなちんけな事はどうでもよいではないか。

「人がどう思うか?」より、「自分がどうあるべきか?」の方が重要ではないか。
そうした岐路に立った時、必ず現われる二重人格な自らを否定することなく、結局は冷静な判断を下している自分がいるということは、初めからどうしたいのかは、迷う前から大体が決まっていると言える。
人は必ずあれこれ言う。
そこで「言いたい奴はどうとでも言え」と否定しろ。
わざわざ他人の為に生きる訳でもなく、言いたい奴の聞き耳を立てる必要など1mmたりともない。
そこに惑わされぬように、人が決める自分よりも、自分で決める自分であって欲しいと、
この春、旅立つ全ての人々にエールを送りたい。


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コメント(3)
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お疲れっす!
 猫じさんに最初にお会いしたのが2002年のJTCでした。そのときが自分にとっての、裏方デビューでした。自分も、大阪の仕事は先日の梅田大会で、いったん「完」です。
 この春、転身することに決めました。これからなら、もっと自分が役に立てると思える場所へ。
「掟破りの逆エール」を送ります。「頑張れ」なんて言いません。
「また会いましょう。」
2007/02/21 Wed URLB級R・M#- [ 編集 ]
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このコメントは管理者の承認待ちです
2011/12/09 Fri # [ 編集 ]
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2012/10/26 Fri # [ 編集 ]

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