これは数々の格闘技興行にて激闘(?)を展開してきた猫じのわがままリングアナ奮闘記 舞台裏実況中継である。
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■■■CMAフェスティバル2006 後楽園ホール
2006/05/25 Thuダイブトゥーインパクト
中耳炎は治って来た。

どうしても耳鼻科に行きたかった。
知り合いのリングドクターが、四ッ谷付近で開業されているらしい。
早速電話帳で調べて電話するが、名前違いの耳鼻科にかかった。
激痛で耐えられないのでその医者に行った。
間違い無く中耳炎であることが判明した。
耳の下が異様な熱を持ち、冷ますには抗生物質が一番と注射を投与されるが、それがまた激痛で顔をしかめた。
あろう事か、打つのを失敗したらしい!
せっかく我慢したのにまた違う箇所に打たれると、内心その医者を殴りたい気持ちだった。

閑話休題。
日本対韓国全面対抗戦、全11試合。
トリを飾ったのはPRIDEでも活躍する美濃輪育久選手だった。
後楽園の南側後方から入場できるのは限られた選手の証し。
ボルテージの上昇は約束され、入場するだけで金が取れる選手だ。
この大会が全試合中、どこに注目度が集まっているかを考えれば、メインに特別な計らいを利かせてもいいだろう。

入場してリングイン後も溜めを効かせ、すぐに選手コールに入ることはない。
選手リングインの時のアピール時間を取る。
これがスイッチアップの間(リングに入り、相手を見据える緊張の間)だ。
喚声が続いていないとこれは使えない。
このメインはそれが活きた。
「間」というのは大変に大事なシロモノである。
充分な時間を設け、コールの際も声量を上げた。

しかしこんな小細工なんかより、出来上がった環境化では何をやっても良いのかもしれない。
私は何を考えたか?
観客は早く試合を見たい中、態とジラすのだった。
もっと言えば観客の総意は、今や大会場でしか見れなくなった美濃輪選手を、近距離の後楽園で少しでも長く見ていたい。
今大会のもう一つのコンセプトがここに集約されるだろう。
観客の多くの心理状況が、そうした中にある事を見越したプレゼンテーション。

状況に合わせたコントロール。
これはいちいち緊張していては出来ない、
しかし緊張感は絶対に必要だ。
逆接的ながら、こうした微妙なサジ加減を自分なりに掴んできたつもりだ。
上記した細かい事は抜きにして「メインはちょっと違った」と、観客が感じてくれればそれでいい。

試合は17秒の秒殺劇。
美濃輪選手のアキレス腱固めに、韓国人選手が苦痛の表情でタップした。
決して満員とは言い難い入りだったが、この時の割れんばかりの盛り上がりは、満員のそれに似ていたといえば言い過ぎだろうか。

18:30に始まった興行は、進行リズムと1R決着が多かった事も幸いし、11試合あったのに21時には終了していた。

試合後の控室で信じられない光景を目の当たりにした。
本部の残務を済ませ、いつもの様に各控室へ撤収作業に取り掛かる。
当然、終了直後の控室はゴッタ返している。
ところが韓国人選手控室では、自分達の出したゴミを既に片付け、いつでも会場を出れる状態にしていたのだった。
これはどうゆう事なのか!?

記者団の囲み取材に答えていたCMA総合格闘技・諸岡会長の言葉を紹介したい。
韓国での格闘技事情は日本とは違う。
全然違う。
会社勤めをしながら格闘技をやりますと言えば、会社から普通にクビを切られる。
日本ならそんな事は有り得ない。
バイトしながら仕事しながら、自分の時間内に格闘技に打ち込める。
韓国ではその状況が整っていないらしい。

それでもプロで頑張りたいとする若者が増える逆転現象の中、
なんとか韓国人選手を世に出して上げたい、
しかしそれには実力が伴わなければいけない。
無論、格闘技ジムも日本の様に豊富にある訳ではない。
でも力を貸してあげたい…

そうした言葉が去来する。
選手達はそんな会長の理念を理解していた筈だ。
この地で勝っても手を叩いてくれる人は少ないであろう事も、
そして今日の結果は結果だけれども、
「この舞台を用意してくれた会長の顔だけは潰したくない」
実際には聞いてはいないが、私にはそう聞こえた。

国民性がどうとかはあまり詳しく知らないが、間違いなく韓国人のハートは強い。
控室の掃除や、主催者側に迷惑をかけない心構えは、彼等にとっては支局当然のことだったのだろう。

羽がねぇ。
だから乗り越えるのさ。
鍵がねぇ。
だったら造るのさ。

私の妄想であるかもしれないが、それが彼等に出来る「自由への値打ち」なのだ。
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コメント(2)
club DEEP HIROSHIMA MONSTER CHALLENGE ≪ BACK ≪ HOME ≫ NEXT ≫ club DEEP in Nagoya MB3z IMPACT 「di entrare」
緊張感
慣れから緩くしすぎるとポカをする
気負いから締めすぎると固くなる
緊張と緩和のほどよいバランスは選手もスタッフも一緒ですね。
2006/05/26 Fri URLルチャ#7W2NB9nk [ 編集 ]
>ルチャさん
イベントの中での上位概念は 観客→選手→スタッフ です。
選手とスタッフに緊張がなかったら観客に見てもらうのに価値が下がります。
でも緊張ばかりも疲れますし、無駄な足枷になります。
私は私なりに、緊張は演出だとしています。
2006/06/01 Thu URL#SFo5/nok [ 編集 ]

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