これは数々の格闘技興行にて激闘(?)を展開してきた猫じのわがままリングアナ奮闘記 舞台裏実況中継である。
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club DEEP 東京 in 新宿FACE
2006/07/11 Tueコメント(0)
club DEEP 富山 野蛮人祭り4
2006/06/23 Friコメント(0)
club DEEP HIROSHIMA MONSTER CHALLENGE
2006/05/28 Sunコメント(0)
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■■■club DEEP 東京 in 新宿FACE
2006/07/11 TueランナーUPインパクト
移動中に眠ることが出来ず、まだ定まっていない計画を頭の中で整頓した。
心の旅に到着の駅は無し。
着くのは完成して丸一年が経つ新宿FACE。

いつだったかここを下見した時、近い将来、また来る用事がある事を予感した。
この会場の管理会社とも親しい間柄であり、ライブ感や設備的な事も大体は把握していた。
初めての仕事場だが、その感覚は殆どない。

到着と同時に、事前に調べきれなかった選手データを埋めてゆく。
選手の読み仮名や身長、当日計量の体重、プロフィール。
こんなものはある程度勉強しておかないと間に合わない。
今日の試合はアマチュア3試合・フューチャー9試合・本戦12試合。
本戦選手の顔は見慣れているが、フューチャーまではマニアックな僕でも追っつかない。
初参戦やデビュー戦の選手データ等は、事前にチェックできないものもあるからだ。
自慢にならないが、これをクリアーしてゆく僕の術は他の追随を許さない。
そういう意味でもDEEPのリングアナは僕しかいない。

最初はここに戸惑った。
試合前からパニックにあったものだったが、これを回避するのは、会場風景や選手の顔、大会進行の青写真が感覚で理解出来てこそであると思う。
これで大概は不安要素が取り除ける。

猪木対アリ。
今年、開催されてから30年を迎えるこの試合は、私の心の旅を更に永遠なものに変える想い出。
いや、想い出は無い。
物心ついていないのだから想い出なんかない。
無くても僕達が携わっているイベントらを辿って行けば必ずここに行き着く。
ここを解明したい。
私は出来る限りの情報を集め、30年前の光景をオーバーラップさせた。
だが、寸手の所でモザイクがかかる。

知らないのだ。
でも知りたい。
もどかしい。

様々な人々が関わる今回のイベントで、自分の持ち場なんてこれっぽっちしかない。
だからではないが、当然ながら完璧に成し遂げなければならない。
この試合に比べたら僕なんか何でも出来るじゃないか。
何もパニックに陥る必要はないし、逆に心の旅が簡単に片付いたらすることがなくなるじゃないか。
無理矢理こじつけるが、我々の心の中にある絵空事はそのまま「猪木対アリ」なのだ。
実現するかしないか。
己の中の、「心の中の猪木-アリ状態」を紐解くには
格闘ロマンを追い求める作業を辞めてはいけない。
また追い求めたとて、この一戦級の価値はどんどん上の方に行ってしまう。

この試合に比べたら
何でも出来るじゃないか。

たまたま会場で手に取ったフリーペーパー。
なんと!猪木対アリを表紙に、30年前の特集をしていたのは単なる偶然ではあるまい。

そうした想いを胸に、clubDEEP新宿大会のゴングが鳴った。
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■■■club DEEP 富山 野蛮人祭り4
2006/06/23 FriランナーUPインパクト
富山駅から県道41号線を8km南に下った「イベントプラザ富山」。
この地では年に二回clubDEEPが開催される。
JRのサンダーバードに乗車すると気分は富山の会場だ。この機会でしか乗らない電車も、いつの間にか見慣れた列車となった。

今日は違った意味で「特別な日」と書くべきか。

かれこれ7~8年前。
僕がこの業界に憧れを抱いたのは以前にも書いたリングスの時からだった。
ただ見ているだけでは収まらず、この業界でお手伝いをしたいと考えた。
僕は「U系研究会レガース」という、今考えて恥ずかしい様な私設ファンクラブを結成、業界の為に何かしよう!と意気込んでいた。
出来たのはポスター貼りやビラ配りぐらいのものであったが、その時に少ないけれども各地に仲間が出来た。

中でも親しくしていた名古屋のツレがいる。
彼はその後、山田塾(パンクラスの山田親分の塾)に入会し、ボディボックスに所属を移し、この度アライブ小牧から本日この富山の地でデビューした!
その間まさしく7~8年。
今年33歳?か4。
それが凄い!その執念が凄いと言っているのだ。

第一試合で行われたツレの試合はドローに終わった。
試合中はさすがに感慨に浸ることもないが、ただのリングスファンだった二人が、リングで名前をコールする奴と呼ばれる奴に変わったとは、僕達の人生の輪廻は最初からそう仕組まれていたのだろうか?
なるほど、信じられない。

これはこちら側の想いだが、僕がコールすることでツレは緊張から少しばかり解放されていた。多分当たっている。
デビュー戦で緊張しない人はいないだろう。
他人の緊張緩和を手伝うつもりはないし、した訳ではないが、苦労してここまでよく上がって来たツレの勇気には、私の魂にある「格闘列車の定期券」を発行してあげても良いだろう。

私が格闘技興行を通じて追求するものは、初めは単なる憧れから産まれた自我だった。
選手達の素晴らしい死闘を目撃し、観客により集中しやすい洗礼された魅せ方を提供し続けること。
数々のリング上で出会った彼等の存在なくして、また、集まった観客との間の重圧をクリアーして来た中で、大衆に爆弾級なライブが提供出来るのか、
または自我として振り出しに戻るのか。
私がいつも背負うのは、この勝負を常に勝ちで終わらせなければならない責任と義務である。
それは数々の激闘から教えてもらった選手達の血と汗と涙。
彼等が存在してこそが私を成長させ、開花させてもらった。
彼等との数々の出会いから掴んだ体験と、観客に挟まれた重圧も、いつしか使命や宿命へとシフトし、全ての観客のお役に立てることが出来るなら幸せである。

己を捨て、無心に習性大衆に尽すことは
無論、自我ではなく壮大なロマンとして人々に発信しなければなるまい。

私の過去はイジメの歴史だ。
女性にモテないのは仕方ないが、背が低いというだけでイジメられ、今でも屈辱を味わうことがある。
イジメで蓄積された鬱憤など、他の人には理解してもらえないだろう。
でもこれが私にとっては良かった。
逃れることの出来ない背徳の瞳。
最後に勝つ負け方はないのか。
いや、最初に負けてるなら後は勝つしかない。
なんだ、簡単なことじゃないか。

格闘技興行の際、いつも降ってくるもう一人の私。
片方の正常な私が言う。
「お前は変人だ!」
変人の私が切り返す。
「それで何が悪い!」

でもこの文を書いてる内に気が付いた。
負の記憶から編み出された一瞬の返し技、ローリングクラッチホールド。
私はコンプレックスをいつしか武器にしていたのだ。
そうだ。そうに違いない。
だから病的な狂おしいぐらいの愛を、私の立場で具現化しているだけの話なのだ。
愛と憎しみは表裏一体。栄光と挫折もそうではないか。
こと、格闘技に関してはこれほどマッチした背景はない。
私は歴史に裏打ちされた、非常にラッキーな屈辱を背負っていたのである。
ボーンストレッチャーか何かで劇的な長身を手に入れない限り、この膠着状態は一生続く。
だが振り子の反動はデカイ。ここに賭ける想いは誰にも負けまい。

コンプレックスに悩む人々よ。
もう一度自分を見つめ直してみよ!
そうとでも思わなければ、明日などやって来る必要がないではないか。
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■■■club DEEP HIROSHIMA MONSTER CHALLENGE
2006/05/28 SunランナーUPインパクト
闘いの中耳炎から解放され、
健全、且つやる気満々でいつもと変わらない。

バスをチャーターし、京都・大阪の選手・セコンド達を乗せ、一行が広島に向かったのは前日26日。
おおよそ4時間半の長旅だ。
広島インターを下りるなり、突然社長からのコール。
今から打ち合わせのため、社長の宿泊先に向かうべく、一行と共に全く分からない広島の街を右往左往。
宿泊先に到着したが早いか、私だけ下ろされて一行は違うホテルに向かったのだった。

与えられた部屋は、社長とDEEPでディレクターを務める木下さん、そして私の3人部屋であった。
その光栄さに涙が出る想いか、気が重いか、これ以上のコメントは控えさせて頂く。

事情があって、殆ど眠れずに朝を迎える。
今日も無事に終われるだろうか。
泣いても笑ってもやるしかない。

段取りはいつもどおり。
だが、そのとおりに全員が動くとは限らない。
むしろ動いてもらえないと考え、それでも何とかしなければならない。
とにかく試合数が多いので、無駄を省いて全体の足枷にならない様にベストを尽す。
多少の犠牲は覚悟の上だ。

リハの時間も少なく、ほぼぶっつけ本番。
大いに不安要素はあるが、この地に集まる観客の目線を考えてそこまで確固たる出し方よりも、余りこの様な大会が少ないだけに、単純に試合を見て頂く事の方が優先だ。
特に今回は2部構成であり、第1部の全13試合は正にそれだ。
テンポを早く心掛け、その間にスタッフのダメ出し個所を確認した。

第2部は全8試合。
それまでしばらくの時間があった。
1部であからさまに気付いた点、試合場内でグローブ係りが回収作業をしていた事を改善してもらい、走り回る子供の注意や違法駐車のアナウンス等、どうしてみんなさん私を困らせる事ばかり。
それが自分の仕事だから仕方あるまい。

2部は本戦さながらな形式をとり、それなりの声も出そうとするがマイクがいただけない。
リハの段階で有線マイクが会場に無い事を把握していた。
この日は外部音響を入れての催しではなく、館内常設音響でやった。
運悪く、リングを挟んだ両サイドに固定スピーカーが2つ並んでいた。
1部でそれに気付き、2部ではその2体を切る要請を出したが、そのラインだけを切る事が出来ないらしい。
切れなければ、ある一定音量からはノイズが起こる。
ワイヤレスの種類にも2種類あり、周波数マイクと赤外線マイクがそれだが、悪環境化でノイズが出ないワイヤレスなんか無い。
私は一時期そのような専門職に置いていた為、その辺は少し理解しているつもりで指示を出した。
これが有線マイクなら問題無しだが、それもない。
ならば自分の声を調節するしかないという結論だ。

2部は大いにヒートした。
中でもK-1で活躍するニコラスペタスのエキシビジョンは、これまで見たエキシビジョンマッチの中でベスト3に入る。
私が注目したこの日のMVPは、山口県を地盤とする毛利道場の毛利昭彦選手。
試合内容も去ることながら、興行的な側面から見た場合、この選手は優れた嗅覚を持っているとさえ感じた。
この選手は地元山口県では自主興行を開催している。
大会を切り盛りする大変さを嫌でも知っている筈だ。
アウエーの地にも関わらず、登場と同時に大歓声で迎えられた。
それが凄いと言っているのだ。

ただ試合が組まれたからじゃなく、ちゃんと自分のお客さんを引っ張って来た姿こそプロ根性を感じさせた。
私は毛利選手の事をよく知らない。
だが、遠い所まで沢山の観客を連れて来れるオーラが漂い、その面子に賭けても負けられないビームが解き放たれていた。

判定決着も少なく面白い試合が繰り返され、盛況の内に広島大会は終了した。
長い1週間の遠征も終了した。
早速購入したビールを帰りのバスで飲もうと座席に置いていたら、
木下さんがそれを空けて飲んでいたのには全く信じられない人である。
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